豊かな環境が育む海生生物のビオトープで磯遊び
大洗海岸に広がる岩礁は、カニ、ヒトデ、ヤドカリなど、たくさんの海の生き物に触れ合うことができる海生生物のビオトープです。大洗の海の豊かさを感じながら磯遊びを楽しむことができます。
大洗町では春から秋口までの暖かなシーズン、天然の海洋資源が豊かな大洗海岸で磯遊びを楽しむことができます。大洗海岸は、栄養が豊富なビオトープであるため多くの海生生物が生息する豊かな自然環境です。「豊かな海への感謝」と「海の命を大切にする気持ち」を持って、ルールを守り、磯遊びを楽しんでください。
4月〜10月、干潮時
※干潮の時間/水位は[気象庁の潮位表]をご覧ください。
大洗海岸のある大洗海岸・那珂川エリアは海抜20~30メートルの大洗台地に砂丘とクロマツの林が覆い重なったような地域です。大洗台地の基底となる「大洗層」は新生代に形成された最大深さ1000mにおよぶ礫岩の岩盤で、大洗海岸では露出した大洗層が岩礁として海岸に並んでいます。現在、この岩礁は大洗町の文化財「名勝大洗」として大切に保全されています。この岩礁には那須岳山麓を源として栃木県・茨城県を流れ、大洗から太平洋に注いでいる那珂川から、豊富なミネラルが供給されています。那珂川流域は古来より豊かな穀倉地帯であり、常陸国はその豊饒さを「常世の国」と表現しています。那珂川流域で大雨が降るたびに大洗海岸に近い海面は泥色に染められて、多様な海藻が繁茂する栄養となり、海生生物が生息しやすいビオトープのような状態が形成されています。そのため古くから採藻漁や素潜り漁などが発達し、大洗海岸は命が芽生え、恵みのある海として、地域の暮らしと共生しているのです。
海の中を覗くには箱めがね(小さな透明の水槽でも可能)が便利です。小さめの網で水中の生き物を 捕まえる事が出来ます。
※生息する生き物:小魚、小エビ、ヒトデなど
岩場にいるイソガニなどは臆病で直ぐに隠れてしまいます。
裂きイカなどの餌を紐にくくりつけ、岩場の隙間に垂らすと捕まえる事が出来ます。
※生息する生き物:イソガニ、ムラサキガイ、イソギンチャクなど
岩場の溝に溜まる水溜りには取り残された生き物がいるかもしれません。
※アメフラシ、イソギンチャク、イソガニ、小魚、小エビなど
お子様のみでの磯遊びは危険ですので、
必ず保護者と一緒に遊んでください。
駐車場 | 大洗海岸前 1,000台 平太郎浜前 約20台 |
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駐車料金 | 無料(大洗海岸周辺の県営駐車場は、ゴールデンウイークおよび夏季シーズンは有料となる可能性があります) ※令和5年度の夏季シーズンは有料となります。 |
潮干狩り後は大洗のお宿へのご宿泊がおすすめです。
遊び疲れた身体で、ゆったり温泉につかり、新鮮な美味しい料理を味わい、心も身体も満たされてはいかがでしょうか。