大洗磯前神社を創建した祭神が降臨したとされる「神磯」。
厳かな岩礁に立てられた石の鳥居は「神磯の鳥居」と呼ばれ、大洗を象徴する名勝の代表的風景として、現在では日本の聖地として紹介されるようになりました。
凛として立つ石の鳥居と激しい白波。果てしなく広がる穏やかな水平線。浜辺の波音に混じった石と石の擦れる素朴な音。 いつの間にか時を忘れてゆく神磯のひとときは、天からの贈り物のようです。夜明けの神磯が見せる神秘的な暁の風景に訪れる人は絶えず、フォトスポットとして人気です。月明かりが海に鳥居の影を映す夜も幽玄で、徳川光圀が和歌「磯月」で詠んだ静かな月と荒波がつくる詩情ある夜の海が、潮騒と共に安らぎを与えてくれます。