平安時代の『日本文徳天皇実録』に発出した大洗磯前薬師菩薩明神の創建以来、「大洗」を象徴し、那珂川清流を注ぐ豊かな生態系を持つ原始海岸に、信仰・漁労・保養・観光の文化を重ねてきた由緒ある保養地域です。(もっと詳しく)
大洗海岸・那珂川エリアは海抜20~30メートルの大洗台地に砂丘とクロマツの林が覆い重なったような地域です。大洗台地の基底となる「大洗層」は新生代に形成された最大深さ1000mにおよぶ礫岩の岩盤で、大洗海岸では露出した大洗層が岩礁として海岸に並んでいます。南北1.8㎞におよぶ海岸線に沿った大小の岩礁に荒波が打ち寄せて岩を洗う様子は、素朴で清雅な趣として鑑賞される美しさです。現在、この岩礁は大洗町の文化財「名勝大洗」として大切に保全されています。
この岩礁には那須岳山麓を源として栃木県・茨城県を流れ、大洗から太平洋に注いでいる那珂川から、豊富なミネラルが供給されています。那珂川流域は古来より豊かな穀倉地帯であり、常陸国はその豊饒さを「常世の国」と表現しています。那珂川流域で大雨が降るたびに大洗海岸に近い海面は泥色に染められて、多様な海藻が繁茂する栄養となり、海生生物が生息しやすいビオトープのような状態が形成されています。そのため古くから採藻漁や素潜り漁などが発達し、大洗海岸は命が芽生え、恵みのある海として、地域の暮らしと共生しているのです。
町名である「大洗」の名前は平安時代の書物『日本文徳天皇実録』に書かれた斉衡3年(856)に大洗磯前薬師菩薩明神(現在の大洗磯前神社)創建の記録に発出しています。その後、大洗磯前神社は戦国時代の兵乱で焼失しましたが、江戸時代に水戸二代藩主徳川光圀により再興が成され、享保15年(1730)にほぼ現在の形になりました。
明治時代以後の当エリアは宮内省御料地に指定され、神社下の海岸は西洋から導入した近代海水浴と江戸時代に大洗地方で見られた潮湯治文化が合わさった海浜保養地として宮下旅館街が形成されました。戦後には大洗県立自然公園、大洗ゴルフ倶楽部、大洗水族館(アクアワールド大洗)などのレジャーが整備されて観光地化が進みました。
大洗海岸エリアは豊かな生態系を持つ原始的海岸に信仰・漁労・保養・観光の文化を積み重ねてきた由緒あるリゾート地域です。
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日本一のサメの飼育数を誇る、日本でもトップクラスの大型水族館。大小60の水槽に暮らす580種68,000点の生き物たちが皆さまを躍動と感動に溢れた海の“新世海”へ。
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大洗海岸、神磯鳥居から徒歩1分ロケーションと、新鮮な海の幸を盛り込んだ郷土磯料理が自慢の和風旅館。落ち着いた雰囲気の純和風の客室で、情緒溢れる安らかなひと時を過ごせる。
大洗磯前神社の前、宮下地区にある老舗旅館内のお店。雄大な海を眺めながらのんびりお食事を。魚の唐揚げに、お刺身、みそ汁、小鉢などが付いたおまかせ定食がおすすめ!
大洗の景勝地、大洗旅館街にあるお食事処。冬のあんこう鍋をはじめ、季節の磯料理が食べられる。おすすめは赤味噌を使ったあんこう鍋!他店と一味違い、辛味のある味わいで、体が暖まります。
常陸秋そば、あんこう鍋、が自慢の和食料理店。冬季限定、秘伝のスープとあん肝をふんだんに使ったあんこう鍋も自慢。旬のお刺身などの定食もあって、ぶらりと立ち寄っても新鮮な料理が食べられるお店です。
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観光名所を着物で巡り、ちょっと特別なお出かけができます。着物・浴衣から小物まで豊富なアイテムのレンタルと、着付けプランが好評。
※現在、着付け体験は、「ひたちなか市内」でのみ対応可能です。詳細は予約サイトにてご確認ください。
太古の海と森と川。信仰と保養の地
漁業と商業と暮らし。
大洗町の中心地
茨城県内最大の
遠浅ビーチと
別荘地
関東唯一の汽水湖涸沼と
広大な干拓地